ワーママ転職の履歴書の書き方

転職で最も重要な書類であると言っても過言ではない履歴書と職務経歴書。
転職活動を本格化する上での一つの関門でもあります。

希望する企業には、これらの書類からあなたに興味を持ってもらう必要があるので、書き方は非常に重要です。

ワーママの場合、特に子供の事や、希望する勤務時間について、どのように書類に書くべきか悩みますよね。希望する働き方によって、書類の書き方も変わってきます。
ここでは履歴書の書き方について、各項目のポイントを紹介します。

履歴書を書く前の準備

履歴書を準備

市販でもダウンロードでも数種類の様式があります。複数確認してみて、自分に合った、書きやすいフォーマットのものを選びましょう。
特にこだわりが無ければ、JIS規格の履歴書・職務経歴書を使えばOK!JIS規格のフォーマットはハローワークのホームページ等からダウンロードできます。

>JIS規格の履歴書・職務経歴書のダウンロードはこちら(ハローワークHP)

自分に合うフォーマットがなければ、ある程度自分で編集しても構いません。エクセルやワードファイルのものをダウンロードし、自分好みに変えてみましょう。

時間に余裕を持って書く

履歴書・職務経歴書の作成には、必ず時間の余裕を持って取り組みましょう。一度書き終わり、できれば一日置いた後で見直してみてください。大抵、誤字脱字、年月日の間違いなどが見つかります。誤字脱字の他にも、書く内容ももう少しこうした方がいいな、とより改善できるポイントが見つかるはずです。もし可能であれば、エージェントや夫など、第三者の視点で見た感想も貰えればベターです。

履歴書の書き方

履歴書は企業に提出する正式書類です。誤字脱字の様なミスに気をつける事はもちろん、記載を省略したり西暦と和暦が混在していたり、とマナーに反することのない様、以下ポイントをおさえて印象の良い書類にしましょう。

基本情報欄の書き方

(1) 日付
– 提出日当日(もしくは前日)を記入
– 面接で持参の場合は面接当日の日付
– 郵送の場合は投函日

(2) 氏名
– 本名を記載(現職で旧姓使用してる場合でも、本名を記載する)
– ふりがなは履歴書の記載(平仮名かカタカナ)に合わせる
– 押印を求められているor採用したフォームに欄ある場合は朱肉で押印する認印を押印

(3) 生年月日
– 年は西暦か和暦か、履歴書で統一する(個人的には計算しやすい西暦が好み)
– 履歴書に記載の日付時点の年齢を記載する

(4) 連絡先
– 住所は省略せずに都道府県から、建物名ある場合は記載する
– 現住所と連絡先が同じ場合は「同上」でOK
– 電話は日中取りやすい電話番号にする。固定電話でなく携帯番号でOK
– メールアドレスは現職で使用している会社のものは避ける

(5) 証明写真
– 合否を分ける重要なものと認識する
– サイズは縦30mm×横40mm
– 背景は無地の単色(白・青・グレー)
– 髪が長い場合は纏めるか整え、清潔感に気をつける

★証明写真は写真館での撮影がオススメ★
通過可否を左右しかねない証明写真は、是非明るく若々しい印象を与えたい!証明写真ボックスよりも、写真の仕上がりは圧倒的に写真館で撮った方がキレイに仕上がるのでオススメです。2,500円前後でデータも付いてくるので、履歴書をデータで提出するときも○。複数社に提出するものなので、コスパとしても悪くありませんよ。

ちなみに管理人が撮影した写真スタジオ(パレットプラザ)は、写真4枚とデータCDが付いて税込2,420円。気に入るまで何度も撮り直しもさせてくれました。髪の乱れや頭の位置のズレも、カメラマンさんが教えてくれます。取り終わったら一番写りの良いものを画面でチェック、支払いを終えて15分程待てば仕上がり。撮影+印刷でトータル30分程度でした。気になる仕上がりは…大満足!夫にも好評でした。パレットプラザでは証明写真は美肌加工付きで、肌色明るく爽やかな印象に。(ちなみに購入したデータの方に未修正のものあり...クマくっきりで顔全体がくすんでおり何だかんだ疲れ顔...修正って偉大だな...と実体験したお話でした。)写真撮ることによって、いよいよ転職活動本格スタートだ!と気持ちが引き締まる副次効果もあります。

学歴・職歴欄の書き方

(1) 学歴欄
– 年の表記は履歴書内全体で西暦(2010年)か和暦(平成22年)で統一する
– 高校卒業からの記載でOK
– 学校名は省略しないで正式名称を記載する

(2) 職業欄
– 時系列順に記載
– 会社名の次の行に事業内容と従業員数を記載
– 部署名・簡単な職務内容を併記する
– 部署変更ある場合、異動年月日と部署名・簡単な職務内容を記載
– 全ての職歴記載後の次の行に以下を記載
 ①在職の場合:「現在に至る」
 ②退職予定日が決まっている場合:退職年月日+「▲▲株式会社 退職予定」
 ③退職済みの場合:退職年月日+「一身上の都合で退職」と記載する
– 最後の行に右寄せで「以上」と記載

★年月日は間違えやすいのでしっかり確認を★
参考サイト
 - 入学年・卒業年計算:https://ns.natureblue.com/
 - 和暦西暦早見表:https://www.jcb.co.jp/processing/share/wareki.html

免許・資格欄の書き方

  • 免許・資格名は正式名称で記載
  • 基本的には運転免許(あれば)+業務に関連する資格のみを記載する。
資格の正式名称例
運転免許証  : 普通自動車第一種運転免許(AT限定←MTの場合記載不要)
英検     : 実用英語技能検定試験 ○級
TOEIC          : TOEIC公開テスト ○点(団体受験の場合:TOEIC IPテスト)
宅建     : 宅地建物取引士
日商簿記   : 日商簿記検定試験 ○級
FP               : ファイナンシャル・プランニング技能検定試験 ○級

志望動機・通勤時間・配偶者・扶養家族欄の書き方

(1) 志望動機・自己PR・趣味・特技など欄
この欄は履歴書で自分をアピールする唯一の箇所、かつ志望動機や自己PRは最も筆が止まりやすい箇所でもあります。ただ転職エージェントを通す場合、志望動機は不要な事も。また自己PRも職務経歴書に記載する為ここでは紙面を割く事はないと管理人は考えています。転職エージェント活用する場合は書き方について相談して下さい。
ただし、志望動機は面接では必ず聞かれる項目なので、面接に進めた際にはしっかり会社の下調べをしてから挑みましょう。

– 志望動機を書く場合:「なぜ転職前の会社ではなく、この会社なのか」を意識して記載。転職理由と無理なく結びづけられる様に。
– 志望動機を書かない場合:趣味や、業務関連でいまあなたが取り組んでいる事について記載

(2) 通勤時間
– 自宅から希望企業のオフィスまでの通勤時間を記載

(3) 扶養家族・配偶者の有無
– 子供があなたの扶養に入っている場合、その人数を記載。
– 子供が夫の扶養に入っている場合、0と記載。(時短勤務や残業できる時間に制限ある場合は、ここに”(夫の扶養家族:1)”などと記載する手もアリ)
– 配偶者(夫)の有無、夫の扶養義務の有無に○をつける

本人希望記入欄

– 業種指定採用でなく、オープン採用の場合、希望職種を記載
– 希望条件ではなく、”絶対条件”のみ記載する
– 特にない場合は「貴社の規定に従います。」のみ記載
– 時短勤務や残業制限を希望する場合の記載方法は次項を参照

勤務時間の希望の書き方

ワーママは働く時間に制限ある場合が多いですよね。
子供が幼いときは勿論、小学生高学年や中学生以上であっても、際限なく残業ができる様になる訳ではありません。

書類には、時短勤務かフルタイムか、エージェント利用か自由応募かによって、書き方が異なりますので、以下ポイントを参考にしてください。
ただ必ずしも文例が正解とは限らない為、個々の状況や希望に合わせて記載しましょう。

転職エージェントは、内容や書方の相談ができる上、企業への応募前にはしっかりチェックしてくれるので活用をオススメします。(転職エージェントは企業側から報酬を得ているので、基本的には応募者は無料でサービスを受けることができます。)

転職後に時短勤務を希望する場合

転職エージェントを活用する場合→書く必要無し

転職条件は基本的にエージェントが交渉してくれる事が多く、履歴書に書く必要ありません。エージェントは企業への提出前に書類の書き方や内容もチェックしてくれるので、ここの記載方法も相談してみましょう。

自分で応募する場合→書いた方が○

入社1年未満は時短勤務対象外と定める会社など、そもそも時短勤務では採用していない企業があります。採用見込みの無い企業へ割く時間はワーママにはありませんよね。書類の時点で記載しておいて、効率的に選考を進めましょう。

時短勤務の希望は「本人希望欄」に記載します。書類上は簡潔に希望事項の記載に留め、詳細は面接の際に調整する様にしましょう。書き方については、同じ内容でも言葉選びによって印象が変わるので注意が必要です。簡潔に書くことを心がけましょう。

書き方のポイント

  • 希望は理由と併せて簡潔に、具体的に書く
  • 「時短勤務を希望します」では曖昧で、希望内容が伝わらない。「〜時から〜時まで」等と具体的な記載に
  • 「〜は不可です」という否定表現ではなく「〜を希望します」という表現に。否定の言葉を入れると頑なで、融通の効かない印象に
  • 「〜をさせて頂けると幸いです(ありがたいです)」という表現は謙虚さが出るが、面接官には「絶対条件ではないのでは?」と疑問を抱かせる可能性がある為避けるのが無難
  • 「始業時刻は前倒し可能です」等、時短勤務希望でも譲歩できる点があれば記載すると、仕事に対し意欲がある人、という好印象に。ただし譲歩内容は無理のない範囲で

本人希望欄に記載する文例

  • 「子供の保育園の送迎の為、9時〜16時の勤務を希望します。」
  • 「子供の保育園お迎えの為、17時までの勤務を希望します。始業時刻については前倒し可能の為、勤務時間についてご相談させてください。」
  • 「子供のお迎えの為、17時までの勤務を希望します。繁忙期には週に2回程度、残業が可能です。」

フルタイムだが残業はゼロ等、制限したい場合

フルタイムでの転職の場合は、基本的には履歴書に「残業不可」と書く必要はありません。面接時に希望を伝えましょう。書類上で子供の存在を前面に押し出す必要ありませんが、子供の存在は伝わっていた方が面談での会話がスムーズになる場合もあります。扶養家族欄に「扶養家族数 0人 (夫の扶養家族:2人)」などの記載がオススメです。

ただ転職希望先の業界や企業が、残業する事が当たり前、という風潮の場合、「本人希望欄」にある程度希望を記載する方が効率的です。ある程度譲歩できる場合は、意欲を示したい場合は、譲歩内容を記載すると好印象です。ただし、譲歩内容は余裕のある範囲の記載に留めましょう。無理のある条件で内定を貰っても、転職後の後悔に繋がりかねません。
文例:「育児中の為、基本的には定時時間の退勤を希望します。火・木であれば残業が可能です。」等

最後に

書類の書き方は基本的に普通です。ワーママだからと言って特別に変える必要もありません。
ただ働く上で配慮が必要な場合は、遠慮せず書類上・面接上で述べましょう。

転職で一番避けたいのが”ミスマッチ”です。
苦労して叶えた転職後、あなたが「こんなはずじゃなかった…」と感じ、転職自体を後悔してしまうこと。そして時も空けず、また転職を繰り返す。
また企業側も、すぐ辞められてしまうのは一番恐れていることでもあります。

「こんなこと書いたら書類で落とされるんじゃ…」と考えたあなた。管理人もそう思っていました。
でも転職活動進める上で、マインドを変えました。
【”子供がいる”、”残業に制限ある”という所を見て難色を示すような短期的な視野しか持ち合わせない企業はこちらから願い下げ。落としてくれて結構。】
そう考えるうちに、書類で落とされても落ち込まなくなりました。(もちろん、書類選考落ちた理由はそれだけではないでしょうけど、マインド次第で無駄に落ち込まなくて済みます。笑)

なので必要事項はしっかり書類に記載or面談で伝えて、あなたと企業のミスマッチを未然に防ぎましょう。

少しでも、あなたのより良い仕事へ、人生へ近づくための助けになれば幸いです。

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