ワーママの皆さん、毎日育児に家事に仕事、本当にお疲れ様です。今回このページに辿り着き、この記事を読んでくださっているという事は、転職について考えている、若しくは転職しようと決心したからかと推察します。
あなたが転職を思い立ったきっかけは何ですか?管理人は「仕事ツラ…職場イヤ…」でした!
会社員が転職を思い立つきっかけは大まかに2つと言われています。
(1) 現状への不満
(2) キャリアアップ
今回ここでは(1) 現状への不満の中でも、育児と仕事の両立の難しさ、家族・職場の不理解等、ワーママ特有の不満や悩みについて取り上げます。
世のワーママが何をきっかきに転職を志すのかを知り、読んで頂いた方の考えの整理や行動の一助になれば幸いです。
ワーママの日常
ワーママは家事・育児・仕事をこなし毎日バタバタですよね。(もちろんパパは楽でいいよね、と主張したい訳ではありません!ただ一般的に共働きでも家事育児がママ側に偏りある事が調査でも数字で表れているため、この表現で記載しています。)
限りある1日の時間をやりくりする為に時短勤務や保育園・学童等はもちろん、時短家電やミールキット等を活用して効率化するも、それでも余裕が生まれる訳ではなく、毎日ギリギリです。
そんな毎日でも仕事にやりがいを見出し、子供とは短時間でも濃密な時間を過ごせてているならば充実した幸せな生活を送られるはずです。
でもいま心から幸せと思えない、この状況を脱したいと考えるワーママの場合、その理由は何でしょうか?
ワーママが、転職しようと考えたきっかけ
人は何かを変えたい、より良くしたい、という思いで転職を考えます。転職活動を始めた理由について、以下アンケートを引用して整理したいと思います。
Q.子供がいる状態で転職活動を始めた理由を教えてください(複数回答可)。
1位. 子持ちで働きづらさを感じたため:80(25.9%)
2位. 復職後やりがいを感じられなかった:51(16.5%)
3位. 子持ちの状態でキャリアアップが見込めなかった:48(15.5%)
4位. 通勤時間が長い:40(12.9%)
5位. 時短勤務ができない・継続できない:26(8.4%)
6位. 出産後も働きたかった(離職中など):9(3.5%)
7位. 残業時間や休日のあり方が嫌だった:8(3.2%)
8位. 正社員になるため:4(1.6%)
9位. 他の仕事もしてみたい:3(1.2%)一方、一般的なビジネスパーソンへのアンケート結果は以下のようになっています。
1位. 他にやりたい仕事がある
2位. 会社の将来が不安
3位. 給与に不満がある引用:転職サイトQooL(https://www.qo-ol.jp/column-working-mother-jobhop)
(アンケートのサンプル数が少ないのがちと気になりますが)上のアンケートを参考に、転職理由を大まかに分類すると下記3つに対する不満や改善したいとの思いがある事がわかります。
1. 職場環境
2. 業務内容
3. 労働条件
それぞれ具体的に掘り下げてみましょう。
1. 職場環境を変えたい
働きづらさを感じ職場環境を変えたい人が、ランキング1位から見てもわかるように、大多数を占めています。職場の雰囲気が悪い、時短勤務や定時退社をするワーママの肩身が狭い等、人間関係に起因する悩みが多いのではないでしょうか。
特に熱子供が幼い頃は体調を崩しがちで、お迎えコールで退社を余儀なくされる時の同僚のため息や冷たく刺さる視線…そのような環境に身をおく場合、非常にストレスが溜まります。
また男性社員の割合が高い、周囲にワーママがいない、恒常的に残業が多く忙しい、等の職場では、時短勤務や突発的な休暇への理解が希薄になりがちです。
2. 業務内容を変えたい
子供がいる事で重要な業務を任されない、キャリアアップ・昇進が期待出来ないというきっかけで転職を志すワーママもいます。
自ら希望しているならいざ知らず、残業出来なければ責任ある仕事を任せられないなんてどこの途上国?と思わずにはいられませんが、GDP世界3位のここ、日本でのお話です。
根本的な解決には残業がありきの日本企業の働き方を変える必要ある気がしますが、今を生きる我々にできる事は着実に結果を残し信頼を勝ち取り仕事を取り込むか、転職でワーママが活躍できる素地のある職場環境に変えるか、ですね。
また逆に、勤務時間に制限ある関わらず、出産前と変わらない業務量を求められ悩むワーママもいます。業務へのプレッシャーから心にゆとりが無くなり、家でも他愛のない事でイライラしたり、常に仕事が頭から離れず気が休まらなかったり…。
この状況では相当な精神のタフさを持ち合わせない限り、家族にも自分の健康にも良い事ありません。
精神的に参ってしまう前に、すぐに状況改善の一手を打ちましょう。
可能であれば職場に相談し業務量の調整、もしくは社内の別ポジションに異動させてもらう。それが難しければ、次は転職を考えましょう。
3. 労働条件を変えたい
ワーママが必要な労働条件は、国が法律で定めている事もあり、産休・育休や時短勤務を取得する権利を有しています。
時短勤務には利用期間に制限がありますが、企業によっては独自のルールを設け、働きやすい環境づくりを整えている企業もあります。
また通勤時間や、休日のあり方など、個々や状況企業によって大きく条件が異なります。
子供を持ちながら働くには、働きやすい(働ける)条件を求めて転職するのも選択肢の一つです。
時短勤務
多くのワーママは一度は時短勤務を経験しているのではないでしょうか。
時短勤務(=短時間勤務制度)は国が法律として定めており、ある一定の条件を満たせば、誰にでも取得する権利があります。
育児の場合は「子供が3歳になる誕生日の前日まで」と定められており、子どもが3歳になったらフルタイムで職場に復帰する必要があります。
この法律、ワーママになってから知りましたがなんとまあ画一的で実態に則していない事でしょう。俗に”小一の壁”と言われる小学校進学の際、多くのワーママ が働き方に悩む時期ではないでしょうか。
それもそのはず、国で定める法律ではこの時期、時短勤務ができません。”女性の活躍”、”M字カーブの解消”の取り組みの一環で、必要な時に、必要な分、取得できる制度も整える必要がありますね。
企業によっては、子どもが3歳を超えても時短勤務を認める場合もあります。
ちなみに管理人の会社では、子供が小学卒業まで時短勤務が可能です。
育休明けから子供の小学校卒業まで12年間ずっと時短勤務をしている、という使い方をしている人は聞いた事がありません。
ただ子供が小学校に上がるタイミングなどで、一次的にでも時短勤務が可能かどうかは、継続して働くためには重要な条件だなと実感しています。
通勤時間
ワーママにとって、平日は時間との戦いだ、という方も多いかと思います。
個人的には子育てや仕事から離れた完全一人時間として、読書やインプットの時間を強制的に確保できるという点では絶対悪ではないとは考えていますが、やはりここは短縮できるのであればしたい。
特にもし片道1時間以上を毎日通勤時間にかけている場合は、在宅勤務を織り交ぜる、居住地が適切を検討する、の選択肢が有力になってきます。
ただどちらもそう簡単に実現できる事柄ではない事重々承知です。
ただ通勤時間については、会社員である限り避けることのできない時間の浪費です。それを何年も、何十年も続けることになるので、軽視する事は危険だと考えます。転職を検討する際にはやはり職務内容や給与に気を取られがちですが、通勤時間についてもよく考慮する方が満足度は上がると思います。
(ちなみに管理人は片道1時間20分。都心での通勤時間としては平均的かもしれません。
在宅勤務併用といいつつ、週4日程の出社率。
そうなるとやはりフルタイムで保育園送迎は、夫と子供の負担増に繋がりました。。。
勤務地の遠さも、転職活動始めるキッカケのひとつになった事は間違いありません。)
あなたの通勤時間は、今の生活や仕事に見合うものですか?満員電車に揺られる不快さに身体を無理に慣らしたり、「都会に住んでいるから仕方がない」と諦めたりするよりも、少しでもより快適に過ごせるよう、現状を見直すのも大切じゃないかな、と考えます。
休日、その他条件
求人票によく記載されている”年間休日”の目安はご存知ですか?
よく見かけるのが”年間休日120日”というもの。これで週休2日(土日)+祝日というのが目安です。カレンダー通りですね。
105日だと週休2日だが祝日は仕事、125日になると週休2日+祝日にさらに5日分の夏季休暇や年末年始休暇などが付与されているケースがほとんどです。
ワーママにとっては子供の保育園や学校の休日に合わせる必要性が高くなります。その為年間休日120日以上という条件は、優先項目としてチェックすべきポイントですね。
また年次有給休暇の付与日数、取得状況も職場によって大きく異なります。休暇日数については法律で下図の通り定められています。勤続年数が浅い場合、子供の病気なども考えると少し足りるか不安になるかもしれません。

また、十分な日数が付与されていたとしても、全てを取得することが難しい場合もあります。日本の有給休暇の取得日数は、支給日数に対し50%程度と、国際的に比較してもかなり低い数字です。
ワーママの場合は子供の急な体調不良で有給休暇を消化している事もあり、自分のリフレッシュや家族の楽しみのために活用するには、取得しやすい職場であるかが重要です。そうでない場合は大きな不満になり得ますね。
まとめ
ワーママ の転職のきっかけは多々あれど、事情は単純なピース一つではなく、個々の環境や状況が複雑に絡み合った結果だと思います。それを一つ一つ紐解いて、何が譲れないのか、何をどう変えたら状況がより良くなるのか、を自分の中で整理することが、転職活動の第一歩になります。
あなたが転職しようかな、と考えたきっかけは何ですか?
何を変えれば、あなたはより幸せになれるでしょうか?
難しく考えたり、綺麗事を並べる必要はありません。
自分と家族の幸せの選択のために、今の状況を見つめ直すことも、
今のあなたには必要なことかもしれません。
少しでも、あなたのより良い仕事へ、人生へ近づくための助けになれば幸いです。